歯茎に完全埋没の最後の親知らずを抜く 3
備忘録です。経緯はこちらからどうぞ。
術前検査を終え、一旦自宅に戻って洗濯して干したら、今度は、健康な奥歯の神経を処置するためかかりつけの街の歯医者へ向かう。両方の病院が自宅から徒歩3分程度の距離だからこんなことができるわけですが、こんなことするの初めてだけど。
受付してしばらくして診察台へ。
ビビりなんですけど、結構痛みに強いことを自分自身自覚しているのでドキドキしつつもどこかのほほんとしてました……その時までは。
先生(女医さん)が来て「ハイ、今日は親知らずの手術の前に神経を抜いてしまう処置をしますねー」と言われて作業開始。
麻酔……口ゆすぐ、麻酔、口ゆすぐ……を数回。麻酔はまあ、痛いけど我慢できないほどじゃないかなあ。やや顔をしかめつつも続行。効き目を確認されていよいよ奥歯に穴を開ける作業が始まったが…
…こんなこと始めてだったのですが、あの、その、
「いぁいあも〜(痛いかも〜)」
と作業中の先生に口走る私。左手をあげる前に口をついて出てしまった。
麻酔追加発注……
これが、その、もう麻酔が効いてる上の追加のはずなのに、薬液が入った時に、ものすごい激痛!!
ギューッて入った途端にですね、
体が
ビクッ!!!!
って動いて、空を掴むような変なポーズになった。
まな板に乗せられて動かなかったはずの魚が、包丁を入れようとした瞬間にビチッ!って動くあの感じ。自分が魚だよ。「Pokémon GO」のコイキングが憑依。
そして最も異なったのは、どんなに痛くても痛みが去れば何事もなかったようになる自分が、全然復活しなくなったこと。息が浅くなって、ぐったり。力入らん。大丈夫なのかこれ。神経抜くだけだぞ……
先生もちょっと休みましょう、と言って数分(多分2分程度)中断。
そしてまた麻酔追加……口ゆすぐ、効き目チェックを2回ほど繰り返す。
工事再開……もう、これ処置じゃない、工事。
麻酔バンバン、ギューギュー追加で左側の顎はビリビリしびれて痛みは感じなくなった。そしてガンガン、ガーガー、ガリガリと穴が開けられ、カチャカチャの音がしばらく続いたあと「はい、終わりましたよく口をゆすいでください〜」の先生の声……1時間強をかけて私の奥歯の神経は取り去られました。
「今までありがとう神経さん。これからは魂を抜かれた奥歯を大事に使って生きていくよ」
と心で呟きながら、麻酔で痺れた口をゆすぐ私。変なところから水が漏れちゃうけど。閉じてるつもりではいるが麻酔の影響で唇が閉じ切らない。
死んだ魚の眼をしながら会計。
動かない思考をフル回転させ次の予約を入れ、かかりつけの街の歯医者を後にしました。
神経抜いたから終わりにしたいけど、この後まだ残った神経の破片の処理が必要なんだと。神経抜いただけでこれだ。親知らずのオペは大丈夫か?
まだいじられる神経取り去り済みの奥歯の処置も気にかかる。
気が重い……重すぎる……
まとめ
こんなに消耗しても出費が術前検査の約3分の1でびっくり。
まだまだ先がある。備忘録は続く。