転寝力 -Utatane Power

アラフィフ独女の転職挑戦日記

【山小屋 / 登山】初めての小屋泊まり「涸沢小屋」


生まれて初めて泊まった山小屋は「涸沢小屋」。(画像も当時のもの)

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22才で手術した時は良性と言われた腫瘍が20代最後の年に再発し、さらに悪性と言われて治療し社会復帰。そして30代も後半にきて再々発。入院中に出会った患者仲間と乗鞍岳の話になり、治療が終わってシャバに出た後に、丹沢の大山、そして乗鞍岳に登り、もっと登りたくなる。

さらに両親と行った上高地から見る山々の美しさに完全に頭のどこかが破壊され、あの頂に登ってみたいと思うようになり……そして翌年の秋にとうとう一人で涸沢カールまで登り、泊まったのが今回の涸沢小屋。

 

横尾から急に厳しくなる登山道に、地図に記載されたコースタイムを相当にオーバーしながら、グダグダになって到着した涸沢カール。ものすごく嬉しかったなぁ。

 

ヤマケイの見開きに写っていた景色が目の前に広がって、とうとう来たんだと涙が出そうになった。
病院で乗鞍岳の話をしたお友達も空の上からこの景色を一緒に見てる?と尋ねていた。

 

涸沢カールには涸沢ヒュッテと涸沢小屋の二つの小屋がある。

涸沢ヒュッテの方が収容人数が多く、広いテラスからぐるりと見上げる穂高連邦の峰々が素晴らしい。(私は本日時点でもまだ泊まったことがない。)

 

 

 

 

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涸沢小屋のテラス

 

涸沢小屋はやや小さく、涸沢ヒュッテより少し上にある小屋で、ヒュッテとテント場を見下ろすように立っている。

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テントの花の向こうにある石垣の上が涸沢ヒュッテ


規模は小さくとも、とても手入れが行き届いた小屋で、食事もとても美味しい。お部屋は男女別に割り振ってくれて、確か一部屋に8人ほど寝られたと思う(紅葉真っ盛りの時は大混雑で、廊下で寝る人も出るらしいと聞いたが本当だろうか)。初めて潜り込んだ山小屋のお布団の幅が狭く細長くてびっくりしたのを覚えている。が、それは狭苦しいとかそういう意味ではない。実際横になったらすぐに眠ってしまった(ま、疲れているし)。

 

涸沢に行くと胸が苦しくなるくらい嬉しくなる。
ずっとこの風に吹かれたいと思うし、いつかあの峰の上に行ってみたいとも思う。カールに横たわる万年雪は秋に行くともうずっと小さくなってしまっているけど、どっしりとずっとそこにあって、私たちを待っていてくれる。

初めて涸沢に泊まって、そして後にする時、来年も絶対に来るぞ。そしてテントに泊まるぞと心に誓った。
だから涸沢小屋には1度しかまだ泊まったことがない。

次はいつ涸沢に行かれるかな。

 

足に自信のある方、涸沢に行ってみませんか?