転寝力 -Utatane Power

アラフィフ独女の転職挑戦日記

【映画レビュー:メッセージ(ネタバレ含む)】疲れた脳には難解。もう一度観るべきか悩んでる。

※本エントリには公開中映画「メッセージ」のネタバレが含まれます。

※あくまで私見がちりばめられているため意味不明の部分が大量にあります

 

www.message-movie.jp

 

 ストレス過多でつらくて、気晴らしにと空いた時間で観に行きました。あまり予備知識なく観に行って結構刺さったわりには頭が整理出来ず、そのまんまこれを書いている。もう一度観る方がいいのかも。

 私の最初のFBの映画メモは以下の記載。映画好きの友達もいるので、書くとネタバレしちゃうからこんな書き方になってるんだけど。

 

「ある決闘 -セントヘレナの掟-」を観に行くつもりが、時間の関係で「メッセージ」を観ることに。
完全にネタバレになるので多くは語るまいが、悪くはなかった…だけどたびたび映し出される娘さんとの別れのシーンは、父を送った病院のベッドを思い出し観るのつらかったっす。
むしろイカ大王とのやりとりに癒されました。墨ブバーッ!がフワフワシュルシュルで文字?…なの?教えて!イカ大王!って感じ。

何が何だかですが、とりあえず感想メモでした。

地元駅に着いた。

 

 印象に残るのはイカ大王と、私には「巨大な古代米型」でしたが、Webではせんべいの「ばかうけ」型とか魔法の粉をまぶした「ハッピーターン」のような宇宙船ですね。

 あとBGMと音楽も印象的でした。

 

 時間の感覚を持たない異星人との交流によって、主人公ルイーズが自分の「娘の死」という運命を受け入れ前に進むというお話なんだろうけど。まあ突っ込みどころも結構あるし、自分の家族に置き換えた時に、母は体の不自由な子供を持つ運命を知っていたらそれを受け入れるかなと考えるとかなり複雑な感覚になった。

 この違いってなんだろう。多分母が長兄の存在を本当の意味で受け入れて浄化できるのって本当の別れが訪れた時で、現状今、重度の障害を持って兄は生きているから、やっぱり現実の大変さって「過酷」とは切っても切れないんではないかというか‥‥「死」は最大の「赦し」であり「浄化」なのかもしれない。

 もう一つこの物語では時制を持たない言語を話す異星人が出て来ます。時制を持たないというのはつまり時間という過去・現在・未来を流れとして持たないということ。最近の研究では「時間は流れない」という認識もあるらしいです。あくまで人間が作った枠であるのが時間。そんな考え方をこの物語では扱っています。

 いずれこのブログでも紹介する日があるかもしれませんが、私が興味を持っている作家 東田直樹さんは重度の自閉症であるにもかかわらず、文章を書いたり、文字盤を介することで他者とコミュニケーションを取ることができる人です(彼のことを考えると「もしもピアノがひけたなら」の歌詞が頭に湧いてしまう私)。

 

 ※東田直樹さんについては検索してみてくださいね。

 


 彼の持つ時間の感覚はまさにこの映画に出てくる異星人と同じと思います。東田直樹さんは頭の中で物事を思い出す時、時間軸がないために順序だてて記憶を引き出すことが出来ないそうです。記憶が転々とバラバラになって頭に存在し、それを引き出すのは大変な作業になるというのです。このようなためにそもそもカレンダーが何を表しているのかも理解するのにかなり時間がかかったと自著に書いています。

 時間の感覚を捨てると死の概念も違ってくるようなことをこの映画では描いているようにも思えました。「死」の概念が違った時には、私たちが持つ「死の悲しみ」というのは薄らいだり消えたりするのでしょうか? 映画に出てくるイカ大王はそのように見えました。「死を乗り越える」というのとも違う感じ。彼らには私たちが怒ったり泣いたり笑ったりする感情もないのではないかというように。それって少しさみしい感じもします。

 時間の制約が私たちの感情に、意外と深い影響を及ぼしているということなのかもしれません。

 時間と言語(文字)とコミュニケーションが複雑に絡み合って、最終的には人間(イカ?)ドラマ。

 

 うーん、何書いてるか分からなくなりました。キレが悪くて御免なさい。

 続き書くかもしれませんが、体調もあまり良くないのでこの辺で。