転寝力 -Utatane Power

アラフィフ独女の転職挑戦日記

【映画レビュー:フライド・グリーン・トマト】ツッコミどころ満載だけど泣ける。大好きな映画。

 好きな映画をあげたら5本の指に入る映画。私の映画メモには以下のように書いてあります。

 

突っ込みどころは多いし、キャシー・ベイツの役どころをみてると多少げんなりするけれど、何度観てもドキドキほっこりじんわりの連続で大好き。苦難を受け止めて力に換えてきた主人公にパワーをもらえます。

 

 

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 何度か時間をあけて繰り返し見ているけれど、その度にフワーっと心が温かくなる。

 夫との仲が冷え切っているキャシー・ベイツは外見はかなり悲惨なおばさんだけど、心は少女のままで純真無垢。それゆえに不器用であり、夫との関係改善を目指して、様々なセミナーに参加したり、友人との会話から得られる情報を試して見るが、それらに翻弄されている。そして偶然知り合った老女との交流を通して、生きるヒントを得て前を向いていく……というお話。どうやら原作の方が良質らしいので古本で入手したけれどまだ読んではいない。老女が語る話が真実だったのかどうか……そんなことどうでも良いんだと思うほど勇気をもらえる。特に、老女の話の中の主人公のその後の人生を語る場面があるが(語るだけ)、結婚後に授かった命は障害を持って生まれ、そして早くにその子はこの世を去ったけど……というくだりは映像になっていないのに深く心に響く。それは私の兄が重度の障害を持っているからだけではないと思う。多かれ少なかれ人には苦難があるが、このように苦難をパワーに昇華してしまう人を(例えそれが映画という虚構であっても)見るととても感銘してしまう。

………あ、そうだちょうど今私、この映画を見るべき時なのかもしれません。

 

 古い作品ですが、もし出会うチャンスがあればどうぞ。おそらく男性には向きません。女性向きと思います。